週刊誌の活躍目立つ!

= 小沢一郎の主張する「PCR検査」無視が失敗のもと =

 週刊ポストは令和3年2月5日号で「菅・二階政治という疫病」のタイトルで世に出した。新聞、テレビでは、こうした直線的な批判の活字がなかなか出てこない。

 続いて週刊ポストでは同日号の見出しに並んで「さらば菅総理、それが最善のコロナ対策だ」、「もうこの首相と幹事長には治療薬もワクチンも効かない」。

 さらに同週刊誌のリードでは、次のように語っている。

「終わりの見えないコロナとの戦いで疲れきった国民に向かって菅義偉・首相は『対応が遅れたとは思わない』と自己弁護し、二階俊博・幹事長は『総理は果敢に対応した』とかばった。

 この期に及んでも現実を直視しない総理と幹事長に、もう“特効薬”は見当たらない」。

 今年に入って、これほど日本政府に対してこきおろして総括しているのに、日本の新聞ジャーナリズム、テレビジャーナリズムはおとなしすぎて日本政府は大喜びしているのではないか。

 NHKテレビに至っては、相変わらず政権ベッタリの批評多く、困ったものだ。安倍首相が首相自認の際、安倍をベタほめして解説した女性の岩田某などはホントに私はまいってしまった。

 男女平等の時代にきているのかもしれないが、これほど情緒的になって安倍さんキャーと言わせるような解説は女性には向かない。政治解説にはもっと冷静な人物がほしい。

 私は国政で佐藤栄作、田中角栄、福田赳夫、中曾根康弘、竹下登ら多くの首相を生身で見てきたが、私の経験から言うと政治評論はキャリアを必要としており、NHKがいいとか若ければよい、というものでもない。

 私はスタートが新聞記者出身だから今まで週刊誌はそれほど愛読したほうではない。しかし、最近は安倍政権末期やコロナ禍騒動で、一般紙の先を走る週刊誌を特別多く読むようになった。

 そうしなければ、大げさかもしれないが、世の中の動きがわからなくなる。

 そうした中でコロナ禍問題で週刊誌で光るのは「サンデー毎日」(令和2年12月20日号)のタイトル「小沢一郎が政権を痛撃!安倍氏は証人喚問か議員辞職しかない」(聞き手・倉重篤郎)が当時の週刊誌の中で一番光る。

 本文で小沢氏は言う。

「大事なのはPCR検査をもっと本格的に増やすことだ。僕は初めから日本国民1億2千万人を無料で全員検査すべきだ。」──。

 上記の言葉に尽きる。この「サンデー毎日」が発表される前から小沢発言のあとを追ってこない。無視したのか?

 総合的にみて小沢氏の「政治洞察力」他を圧しており、他の政治家連中はヒヨコに見える。

 早くから国民全員のPCR検査をしていれば、国民の何割コロナ禍に感染しているか、いないか、早期に判明できたのに‥‥‥

 そうした基礎数字をないがしろしていたため、日本列島のコロナ禍感染者の分母(総数)がわからず、時間だけが過ぎて47都道府県の日本列島をつぎはぎだらけにして大混乱のコロナ戦争にしてしまった、というのが今の令和3年の現状である。

 そして、日本の人口の1割が東京なのだから、いち早く東京コロナ禍退治をやらなければならないのに、小池都知事、安倍、途中からバトンタッチされた菅首相の気の抜けた「ボールのなげっこ」が、これほどのコロナ戦争に巻き込んだ責任は重い。

 こういう大戦争(コロナ禍)になる可能性が高い時、今、国家の危機を救う指揮官が小沢氏しかいないというところに、日本の悲劇をみる。私が言うのは、ないものねだりだが‥‥。

 原稿が長くなるが、この『サンデー毎日』の小沢氏発言のさわりの一部を引用すると、『コロナの現状はひどい。どんどん遊びに行けというのと、やめてくれというのを両方やっている。

 GOTOでは菅、二階両氏の観光、運輸の利権が見え隠れする。なのに自民党内から、きちんとそれを批判し、ただす議論が出てこない。急に重症者、死者が増え始めた。このままだと、もっとひどくなる。心配だ。菅氏が辞めるだけでは済まなくなる。』(以下略)

 ここに付け加える言葉に次の名言がある。

「その程度の政治家は、その程度の国民しか持てない。逆も真なりで、その程度の国民は、その程度の政治家しか持てない」。

 外野席から、もう一点、発言したい。

 今の日本は、①政権党の政治力弱く、②「野党」弱く、もう一つ、③『マスコミ』が弱い。

 なぜなのか。マスコミは時の政権に対して『忖度』しすぎて『コロナ禍』問題がいちばん好例だが、新聞よりもテレビの司会者、解説者、コメンテーターは一葉に直言を避けて忖度ばかり。結局、何が言いたいのか。

「時代がそうさせたのか」、「安倍の手法がすぐれていたのか」、いや、マスコミが去勢されたのではないか。

 1年前からコロナ禍の大戦争が予測されているのに、1年たっても同じところをグルグルまわっている山手線同様、変化がない。

 今の日本マスコミは、これと同様、男女ともテレビに出演するとコロナ禍の犯人を総括できない。格好だけつけて政党も各知事らも政党攻撃するわけでなく、ウヤムヤで1年がすぎた。国民という外野席から見ていると、まるでマンガで、見られたものじゃない。

 美人キャスターあがりだと能力があると思われるだろうが、小池知事みての通り、あんなピーマン女性(ガランポ)に、どれだけ国民、都民は惑わされてきたことか。